MONEY

これで結構調子崩す人多いとよ

(叔母

祖母が死んだ時遺産相続の会議があった。親族で一番に手を上げたのが長男の叔父だった。法事やその他の行事でお金が要る、多めにくれ。これは至極当然だったけれど平等に被ったのではなく次男でも次女の母でもなく長女の叔母だったそう、当時。何か歯切れが悪いなと自分の中では噛み締めていたけれど親族の仲がお金でそう簡単に崩れるはずもないと思った。

そして父方の祖父がなくなった時、悲劇は起きた。当時いくら親父が相続したか知らないけれど次男のおじさんに額を報告して。しばらくしてちょっと待てと言われた。案の定、俺は男たいだからもう少し請求すると言い出した。後で聞けば後ろにいる叔母の存在が揺らぐ。弟の嫁と遺産相続をしたと。母親にも電話であなたの家は仏壇もないんでしょといういいがかり。(仏壇はあるにはあるんだけれど)そんでもって父の妹たちも参戦してドロドロ。長く付き合うつもりはないんだってという向こうの主張。それでも引かない親父の姿勢。(これ漠然と思ったけれどゼレンスキーとプーチンの駆け引きに似ている)終わった後、正月も皆で集まっていたけれどお金をそちらが出すのなら行きますというドライな感情。法事も会いたくないと言う理由だったけれど祖父が皆で食事だけでもしてくれという遺言の通りしめやかに行われた。

というように死は突然顕れるものですからどうしても準備しておく必要がある。相続税なんて払う能力なかったらとんでもない話になる。墓も立派なものを建ててしまったから片道2時間以上かけてひーひー通っている。生前にもうちょっと子孫のこと考えてほしかった。何か金なのか祖父の人徳の喪失のデカさなのかよくわからん事態になった。もう少し終活のことを突き詰めてほしかったかな。遺言は残しています。それを裁判所でしっかり開封してその額の通り相続はしましたが。

目を背けると次は我が身ですからね。妹がいますが既に毟られています。

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